能楽学会は、東京例会を11月4日に開催する。今回は、能狂言画を描いた絵師・河鍋暁斎にスポットを当てる。
発表題目:河鍋暁斎の能狂言画─「趣向」に着目して
発表者 :水越和樹(学習院大学大学院)
日 時 :2026年 11月4日(水)16:30〜18:00
会 場 :法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー19階D会議室(キャンパスマップはこちら)
参加費 :500円(能楽学会会員の方は無料)会員・非会員に関わらず参加できる。
要 旨 :幕末明治の絵師・河鍋暁斎(1831–89)は能楽を愛好し、多くの能狂言画を残した。それらは近年の展覧会等で見直されつつも、作品の詳細な解読や体系化は未だ十分ではない。暁斎の能狂言画において最も特筆すべきは、能楽の素養ある観者向けの「趣向」の存在である。趣向には判じ絵的手法や留守模様、詞章の視覚化など様々な位相がある。一例を挙げると、《能 鉄輪 留守模様之図》では人物を描かず、生成面に祈禱棚などを描くことで、人物抜きで『鉄輪』の世界を表現している。本発表では暁斎の能狂言画の特徴を述べつつ、こうした「趣向」の諸相を分類・体系化し、能楽の知識を、確かな画技と豊かな機知を媒介として表現した暁斎の教養豊かな絵師としての側面に光を当てたい。
※本例会は事前の参加申し込みが必要。10月31日(土)までに下記リンク先のフォームに必要事項を入力して申し込む。
※内容に関するお問い合わせは能楽学会ウェブサイトトップページ記載のアドレス宛へ。