能楽専門の袴を作り続ける老舗のものづくり【後編】

玄人の仕舞袴 能の公演では、地謡や後見、囃子方が黒紋付の下に、鼠色や紺、茶系などさまざまな色の袴をはいていることに気付く。遠目でみると単色に見えるかもしれないが細かな縦縞模様であることが多く、もちやの売店で反物をみせても… 続きを読む 能楽専門の袴を作り続ける老舗のものづくり【後編】

能楽専門の袴を作り続ける老舗のものづくり【前編】

腰下を端正なシルエットで覆い、姿を凜々りりしく引き立てる袴はかま。舞囃子や仕舞では所作を美しく見せる効果もある。能楽の世界では、紋付もんつき・袴・白足袋を着用した形式を紋服もんぷくと称し、能楽師の制服とされる。女性も袴を… 続きを読む 能楽専門の袴を作り続ける老舗のものづくり【前編】

奥深い能楽扇の世界〈その3:一本の扇に多くの職人が関わる〉

能の扇ができるまで 能の扇は、どのようにして作られているのか。ここからは、鎮め扇を例に、ものづくりのプロセスを紹介していく。 扇の材料は、竹と和紙。とてもシンプルだが、だからこそ職人の高い技術が必要になる。一本の扇を作る… 続きを読む 奥深い能楽扇の世界〈その3:一本の扇に多くの職人が関わる〉

奥深い能楽扇の世界〈その2:中啓と鎮め扇〉

中啓と鎮め扇 能楽で使う扇を大きく二つに分類すると「中啓ちゅうけい」と「鎮しずめ扇(鎮メ扇、あるいは鎮扇とも)」の二種類がある。鎮め扇は、仕舞のときに使われるので「仕舞しまい扇おうぎ」とも呼ばれる。 一般では聞き慣れない… 続きを読む 奥深い能楽扇の世界〈その2:中啓と鎮め扇〉

奥深い能楽扇の世界〈その1:十松屋福井扇舗の歴史と扇の細部〉

能楽師にとって、もっとも身近な道具といえば、扇だろう。舞台の出演時は全員が携え、日ごろの稽古においても扇がなくてははじまらない。 扇は日本文化を象徴する道具でさまざまな分野で用いられるが、能楽の扇は最高峰の材料と技術で作… 続きを読む 奥深い能楽扇の世界〈その1:十松屋福井扇舗の歴史と扇の細部〉

能の道具に見る、草木と花

能の舞台には、いつも植物の気配が漂っている。本舞台の重厚な檜の床、四方の太い柱、その上にずしりとのった屋根は、かつては山に深く根を張っていた樹木だ。正面の鏡板かがみいたには老松が描かれ、橋掛はしがかりの脇には一ノ松、二ノ… 続きを読む 能の道具に見る、草木と花

役者と職人の信頼関係から作られる質の高い組紐

能楽の舞台には、さまざまなところに紐(ひも)が使われている。装束の胸元や袖を飾る紐、刀もよく見ると紐がついている。ちょっと見えづらいが重要な道具である面も紐がなければ、つけることができない。それらの紐は、色や太さ、技法な… 続きを読む 役者と職人の信頼関係から作られる質の高い組紐

江戸時代から人々の足もとを支える手作りの足袋

能や狂言の舞台をみていると、おのずと足もとに目がいく。能楽堂ほど足袋が凝視される空間は、他にはないのではないだろうか。それゆえ舞台に立つ者も、足袋には神経を使う。シンプルな形のようでもあるが、作る店ごとに履き心地や見栄え… 続きを読む 江戸時代から人々の足もとを支える手作りの足袋

古典芸能、郷土芸能から祭りまで、日本の楽器を支える老舗商店

さまざまな分野の職人や歌舞伎の裏方を取材しているとベテランから「若い人のやる気が感じられない」という言葉がよく出る。50代以上のいわゆるタタキ上げ世代と、20代の若者世代は、同じ職人であっても、仕事に向かう意識の差が大き… 続きを読む 古典芸能、郷土芸能から祭りまで、日本の楽器を支える老舗商店

能のお稽古に必須の「謡本」は誰がどのように作っているのか?

針と糸で一冊ずつ綴じていく

現在、私たちの身の回りにある本は、ほとんどが西洋の製本技術で作られている。和綴(と)じの技法の本は、写真などで目にすることはあっても、それを実用品として自分で使ったことがない人も多いようだ。 一方、能楽界ではご存じのよう… 続きを読む 能のお稽古に必須の「謡本」は誰がどのように作っているのか?