26世観世宗家 観世清和師、日本芸術院会員に就任

日本芸術院は2023年2月22日、芸術上の功績顕著な芸術家9名を新たに日本芸術院会員候補者として選出したと発表し、「能楽」分野にシテ方観世流26世宗家観世清和師が選ばれた。

2023年3月1日、文部科学大臣より任命発令の予定。

推薦理由は以下のとおり。

氏は、観世流宗家二十五世左近氏の長男として生を享け、父の厳格なる指導を受ける。父の急逝により、若くして宗家を継承して以来、弛まぬ研鑽を積み、品格を第一とし、真摯な舞台への取組みにより、流儀は言うに及ばず、能楽界を牽引する存在となっている。
三老女(関寺小町・姨捨・檜垣)を始め、数々の秘曲・大曲の優れた舞台成果によって令和 2 年度第 77 回日本芸術院賞を受賞している。令和 3 年に「独演・翁付五番能」(翁・高砂・清経・羽衣・卒都婆小町・石橋)に挑むなど、益々その芸境を拡げている。舞台・継承・発展の三拍子を揃えて、能楽はもとより、我が国文化芸術の振興発展に寄与しており、その功績は顕著である。