山本章弘師が代表を務める山本能楽堂(大阪市中央区)が、ルーマニアで毎年開催されるシビウ国際演劇祭のウォーク・オブ・フェイムを受賞した。
シビウ国際演劇祭は世界三大演劇祭の一つとして知られ、毎年10日間にわたり、85以上の会場で850を超える公演やイベントが街全体で行われる。山本能楽堂は2016年から毎年招聘され、同演劇祭に参加している。今年は「翁」と「巴」が演じられた。
「シビウ・ウォーク・オブ・フェイム」は、舞台芸術における卓越性を顕彰するもので、遊歩道に名前の入った星形のプレートが埋め込まれる。


YAMAMOTO NOH THEATER の文字が刻まれた
山本師は、能楽が世界に周知され、後進の励みにもなるよう、個人ではなく、能楽堂としての受賞を希望したところそれが叶い、プレートに“NOH THEATER”の言葉が刻まれた。劇場として受賞したのは史上初となる。また、これまで日本人では十八代目中村勘三郎、串田和美、野田秀樹、笈田ヨシ、佐々木蔵之介の各氏が受賞している。
授賞式は6月27日に行われ、在ルーマニア日本大使の片江学巳氏らが祝辞を述べた。山本章弘師は「大変喜ばしく、能を創り継承してきた先人達、そして共に能を作っている仲間、家族に感謝します」と述べた。

山本能楽堂はシビウ国際演劇祭に招聘される以前、ルーマニアの隣国、ブルガリアで公演やワークショップを開催していたことから、大使館の職員の方などから、シビウ国際演劇祭を紹介されたとのこと。
シビウ国際演劇祭では、毎年能の鑑賞を楽しみにしているルーマニア国民がおり、2016年から継続して出演したこと、コロナ禍でもオンラインで出演した実績が、今回のウォーク・オブ・フェイムの受賞につながった。