【ニュース】国立能楽堂能楽(三役)研修生 見学会のようす

国立能楽堂では今年度、能楽(三役)研修生を募集している。

応募を考えている人に少しでも研修の内容を知ってもらおうと事前に見学会を行っており、12月22日(木)に第一回見学会が行われた。参加者は7名。

ワキ方の摺り足を能舞台で体験

始めに研修生制度についての説明があり、続いて囃子方の演奏と、ワキ方(福王流・福王和幸師)の試演、ふだんのお稽古のようすを見せてもらう。

後半は、囃子方の先生方から楽器の手ほどきを受ける。小鼓(幸流・曽和正博師)、大鼓(高安流・安福光雄師)、太鼓(観世流・小寺真佐人師)の順に、一人ずつ能の楽器を体験。

先生方や、研修生代表からは、「とにかくずっと暗記しなければならない世界で、それが一番大変」など、実際的なアドバイスがあった。

見学会の体験者からは「囃子やワキ謡は間近で聴くととても迫力があって驚いた」などのコメントがあった。静かな芸能というイメージがある能だが、能楽師が舞台で発するエネルギーは相当なものであり、見学会を通して魅力を感じた方もいたようだ。

第二回研修見学会は令和5年1月27日(金)18時より行われる。第二回では狂言の体験もある。

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