曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)

〔真ノ序ノ舞〕その他老神の類 ―〈老松〉〈白楽天〉〈雨月〉〈蟻通〉―(放生川) 〔真ノ序ノ舞〕の曲は〔神舞〕の曲と相並んだ本格的な脇能といってよいが、その曲趣はほとんど対蹠たいしょ的である。むろん神能の通有性ともいうべき… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(4)

―養老― 親孝行の徳によって甘美な泉の水を授けられたという養老の滝に取材し、この滝の実地検分に来た勅使(ちょくし)の前に山神が現われて舞を奏し、泰平(たいへい)の御代(みよ)を讃(たた)えるというのだから、どこか詩趣をお… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(4)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(3)

神舞の類 ―高砂― かようにこの曲は神能としては珍らしい詩趣があるが、曲趣の核心はむろんそこに発せられる瑞気と神々しさにある。そうした趣を表現するには、謡も決して重っくれず、しかもまた軽々しくなく、爽やかに雄健(ゆうけん… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(3)

「流儀横断講座 シテ方五流儀の能楽師によるトークと実演」アーカイブ配信

7月24日(水)、国立能楽堂大講義室で「流儀横断講座『羽衣』シテ方五流儀の能楽師によるトークと実演」が行われた。 本講座は進行役の中村昌弘師(金春流)、武田宗典師(観世流)、髙橋憲正師(宝生流)、宇髙竜成師(金剛流)、大… 続きを読む 「流儀横断講座 シテ方五流儀の能楽師によるトークと実演」アーカイブ配信

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(2)

神舞の類 脇能の中でも最もその気分の充実したものは神舞を舞う曲である。神舞は元気いっぱいに颯爽(さっそう)と舞う舞であって、テンポが非常に速く、いわば一気に舞い切るといった趣のものである。この舞の趣がそのまま全体の曲趣と… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(2)

武蔵野大学能楽資料センター主催「激レア入門講座2024 能〈道成寺〉—お話と実演—」

武蔵野大学能楽資料センターでは、能「道成寺」についての講座を開催する。 『今昔物語集』などに載る道成寺説話を踏まえた能「道成寺」は、法華経の功徳に関する記述を切り捨て、ひとりの女性の情念を描く人間ドラマへと転換した。歌舞… 続きを読む 武蔵野大学能楽資料センター主催「激レア入門講座2024 能〈道成寺〉—お話と実演—」

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(1)

※本文中、読みやすいよう適宜ルビをつけ、漢字を改めた。(編集部) 全部の曲を九種目に分けて、順にこれを述べるとまず最初は脇能(わきのう)すなわち一番目物である。神を描いた曲は他にもあるが、純粋の一番目以外の曲は脇能ではな… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(1)

長山桂三師主催「序之舞三番能」第一回が12月16日に開催

シテ方観世流、銕仙会で活躍されている長山桂三師主催の桂諷會企画公演「序之舞三番能」第1回公演が、12月16日(土)13時半より銕仙会能楽研修所で開催される。 序之舞とは、能の中で舞われる舞の中でもっともテンポが遅く優美な… 続きを読む 長山桂三師主催「序之舞三番能」第一回が12月16日に開催