曲の解釈と謡い方【一、脇能】(7)

悪尉(あくじょう)その他楽の類 ―〈鶴亀〉―(白鬚、大社、寝覚、東方朔、道明寺、輪蔵) 〔楽(がく)〕は本来後述の遊楽ゆうがく物でまわれる舞であるが、これを脇能に持ってきて、悪尉の面に鳥兜(とりかぶと)、袷狩衣に半切(は… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(7)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(6)

〔真ノ序ノ舞〕その他老神の類(2) ―白楽天― 構想も構成も極めて特殊な曲である。唐の詩人白楽天(はくらくてん)(ワキ)が日本の智慧(ちえ)を計るためにやって来たが、住吉明神の化身たる漁翁(前シテ)が漢詩と和歌との問答を… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(6)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)

〔真ノ序ノ舞〕その他老神の類 ―〈老松〉〈白楽天〉〈雨月〉〈蟻通〉―(放生川) 〔真ノ序ノ舞〕の曲は〔神舞〕の曲と相並んだ本格的な脇能といってよいが、その曲趣はほとんど対蹠たいしょ的である。むろん神能の通有性ともいうべき… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(4)

―養老― 親孝行の徳によって甘美な泉の水を授けられたという養老の滝に取材し、この滝の実地検分に来た勅使(ちょくし)の前に山神が現われて舞を奏し、泰平(たいへい)の御代(みよ)を讃(たた)えるというのだから、どこか詩趣をお… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(4)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(3)

神舞の類 ―高砂― かようにこの曲は神能としては珍らしい詩趣があるが、曲趣の核心はむろんそこに発せられる瑞気と神々しさにある。そうした趣を表現するには、謡も決して重っくれず、しかもまた軽々しくなく、爽やかに雄健(ゆうけん… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(3)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(2)

神舞の類 脇能の中でも最もその気分の充実したものは神舞を舞う曲である。神舞は元気いっぱいに颯爽(さっそう)と舞う舞であって、テンポが非常に速く、いわば一気に舞い切るといった趣のものである。この舞の趣がそのまま全体の曲趣と… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(2)