武蔵野大学能楽資料センター主催「能を知ろう 激レア入門講座2025 能〈道成寺〉—お話と実演—」

武蔵野大学能楽資料センターでは、能〈道成寺〉についての講座を開催する。 『今昔物語集』などに載る道成寺説話を踏まえた能〈道成寺〉は、法華経の功徳に関する記述を切り捨て、ひとりの女性の情念を描く人間ドラマへと転換した。歌舞… 続きを読む 武蔵野大学能楽資料センター主催「能を知ろう 激レア入門講座2025 能〈道成寺〉—お話と実演—」

曲の解釈と謡い方【二、修羅物】(2)

二、修羅物(続) 後場は、ありし昔そのままの武将の姿を現わして戦いのさまを演じる場面である。修羅物には一、二の例外を除き舞というものがない。その代りにたいていの曲に〔翔(かけり)〕があるが、これは修羅道の戦いのさまを象徴… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【二、修羅物】(2)

曲の解釈と謡い方【二、修羅物】(1)

二、修羅物 脇能を離れて修羅物(しゅらもの)にはいると初めて人間を描く能となる。修羅物は武将の幽霊を描いたもので、全部夢幻むげん曲である。人間を描く夢幻曲は次の三番目物もそうであるから、この二つは一脈相通じるところがある… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【二、修羅物】(1)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(11)

女神の類 ―〈絵馬〉―(西王母、呉服、右近) この類は、女体の神が〔中ノ舞〕をまう曲であって、〈西王母〉〈呉服くれは〉〈右近〉〈絵馬〉がそれである。この種の女神が〈三輪〉や〈葛城〉のような三番目的情調を持つ女神と違う点は… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(11)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(10)

竜神その他〔舞働〕の類(3) ―嵐山― 前後を通じて桜花爛漫(らんまん)の春を配景としたところに柔らか味があるが、やはり〔真ノ次第〕、〔真ノ一声〕と正式に構えた本脇能であるから、晴やかに美しい春らしい趣を表現するとともに… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(10)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(9)

竜神その他〔舞働〕の類(2) ―春日龍神― この曲は、春日明神が明恵上人(みょうえしょうにん)の入唐渡天(にっとうとてん)を押し止めるというだけのことで、前シテは明神の命によって時風秀行(ときふうひでゆき)が化身した宮守… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(9)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(8)

竜神その他〔舞働〕の類 ―〈竹生島〉〈春日竜神〉〈賀茂〉〈嵐山〉〈玉井〉―(和布刈、九世戸、江野島、逆矛、氷室、金札、岩船) この種に属する神は、竜神とか雷神といった怪異な面貌(めんぼう)を持ち、舞ではなく〔舞働まいばた… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(8)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(7)

悪尉(あくじょう)その他楽の類 ―〈鶴亀〉―(白鬚、大社、寝覚、東方朔、道明寺、輪蔵) 〔楽(がく)〕は本来後述の遊楽ゆうがく物でまわれる舞であるが、これを脇能に持ってきて、悪尉の面に鳥兜(とりかぶと)、袷狩衣に半切(は… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(7)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(6)

〔真ノ序ノ舞〕その他老神の類(2) ―白楽天― 構想も構成も極めて特殊な曲である。唐の詩人白楽天(はくらくてん)(ワキ)が日本の智慧(ちえ)を計るためにやって来たが、住吉明神の化身たる漁翁(前シテ)が漢詩と和歌との問答を… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(6)

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)

〔真ノ序ノ舞〕その他老神の類 ―〈老松〉〈白楽天〉〈雨月〉〈蟻通〉―(放生川) 〔真ノ序ノ舞〕の曲は〔神舞〕の曲と相並んだ本格的な脇能といってよいが、その曲趣はほとんど対蹠たいしょ的である。むろん神能の通有性ともいうべき… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(5)