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日本全国 能楽キャラバン! 奈良特別公演〜奈良からはじまる、能楽の旅〜

現在、「日本全国 能楽キャラバン!」と銘打った公演が各地で開催されている。
「日本全国 能楽キャラバン!」は、コロナ禍でダメージを受けた文化芸術界を盛り上げるため、能楽協会が統括団体として文化庁に申請した事業で、能楽師が所属する各団体にコロナ禍のために実現できなかった公演を募り、各団体と能楽協会が主催者になることで実現した一連の公演。能楽界を代表する出演者が、秘曲、大曲、屈指の人気曲を上演する。期間は7月24日から令和4年1月30日まで、北海道から九州までの全国20地域、35会場、71公演、全国延べ2,700人の能楽師が出演するという、かつてないほどの大規模能楽フェスティバルである。

71公演のうち、能楽協会本部が主催する3公演が11月と12月に、能楽発祥の地、奈良で行われる。この公演を前に能楽協会は、10月26日(火)国立能楽堂2階研修舞台にて、能楽キャラバンおよび、奈良特別公演に向けた会見を行なった。

理事長の観世銕之丞師は会見で、「現在の能楽は南北朝時代より続く「大和猿楽」の流れを汲んでいます。奈良は能楽の故郷ですから、里帰り公演とも言えるでしょう。今回の能の演目はすべて奈良に縁がある曲を選びました。初めて能を見る方にも、奈良の地で古代ロマンを感じていただきたい」と話した。また、専務理事の本田光洋師は、「奈良では世阿弥以前から現在まで続く「おん祭り」が行なわれており、現在もおん祭りでは能が奉納されています。また、昨今のコロナ禍で、装束や扇などの芸能に関わる職人さんたちにも影響が出ています。今回の公演で、芸能全般の復興のきっかけになればありがたい」と話した。

左より、金井雄資、本田光洋、観世銕之丞、大倉源次郎、大藏彌太郎の各師

今回の奈良特別公演3日間の演目のうち、能・舞囃子はすべて奈良に関わる演目。また、能楽協会本部主催公演が奈良で行なわれるのは今回が初めてとなる。
1日目、2日目の会場は大神神社に造られ、一昨年開館したばかりの三輪山会館能楽堂。3日目の会場、奈良春日野国際フォーラム甍 ~ I・RA・KA ~は、奈良公園内にあり、東大寺、興福寺、春日大社など世界遺産に囲まれた能楽堂。晩秋の奈良で古代大和を感じる能公演である。

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なお、本公演および「日本全国 能楽キャラバン!」公演は、一部の公演を除き字幕サービス「能サポ」を利用できる(能楽キャラバン公演では、詞章・日本語解説を表示)。