11月21日、装束に着目し、装束から能を紐解く講座が開催される。
春に開催された同講座では、世阿弥が提唱する二曲三体の三体(老・女・男)にならい、老人、女性、武士の代表的な出で立ちの着付けと実演が行われ、好評のため、今秋にも講座を開催する運びとなった。
秋の講座では「松風」を題材に、小袖の着方のバリエーションと広袖との組み合わせを学ぶ。今回は、装束だけでなく、作り物の松と汐汲み車を舞台上に配し、物着の実演も行われる。

シテ方観世流の清水寛二師により、能楽師の視点で能装束を紐解き、能の作品にせまる講座。
企画・主催は、衣装家のさとうみち代氏が代表をつとめるGAZAA。さとう氏は、「装束の意味するところが少しでも理解できれば、能がもっと身近で、今に通じてるいのだということを、この講座を通じて感じて頂ければ幸いです」と企画意図を語った。