国立歴史民俗博物館 特集展示「生田コレクション 鼓胴」

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館では、特集展示「生田コレクション 鼓胴」を開催する。

同館が所蔵する生田コレクションは、明治から大正期、ビール産業の草創に貢献した生田秀(1857-1906)と、その長男で鼓胴研究に勤しんだ生田耕一(筒哉、1882-1933)が、二代にわたり収集した能楽関係資料。その中核をなす小鼓胴は、研究的な視点により集められた幅広い制作年代(室町~大正時代)の系統だったコレクションで、これまで音楽・楽器史、技術史、美術史の研究資料として高く評価されてきた。 

本展では、小鼓胴を中心に大鼓胴・太鼓胴ほか主要な資料、約100点を展示。間近に眼にする機会の少ない鼓胴を通じて、楽器製作技術や、多彩な蒔絵装飾の美術工芸的魅力に迫り、近代における能楽の存続を支えた二人の収集者について紹介する。 

秋草蒔絵小鼓胴 
国立歴史民俗博物館蔵 
秋草蒔絵小鼓胴の乳袋内部 
国立歴史民俗博物館蔵 

日 時   2025年7月23日(水) ~ 8月31日(日) 
     9:30〜17:00(入館は16:30まで)

休館日  7月28日(月)
     8月4日(月)、5日(火)、18日(月)、25日(月)

料 金  一般600円、大学生250円、高校生以下無料

会 場  国立歴史民俗博物館 第3展示室

*詳細はホームページをご覧ください。

主催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館