NHK FM放送〈FM能楽堂〉
木曜日 午前11時〜11時50分
10月2日
内容 | 演者 |
(観世流) 雨月 | 観世恭秀 |
10月9日
内容 | 演者 |
(喜多流) 花筐 | 大村定 |
10月16日
内容 | 演者 |
(金春流) 俊寛 | 金春穂高 |
10月23日
内容 | 演者 |
【再】 (観世流) 殺生石 | 観世喜正 |
10月30日
内容 | 演者 |
(狂言) 昆布売 | 茂山忠三郎 |
NHK FM放送
〈ライブジャポニズム福之音〉
金曜日 午前11時~11時25分
10月17日・10月24日
パーソナリティ | ゲスト |
鈴木福 (俳優) | 杉信太朗 (笛方森田流) |
NHK Eテレ
〈芸能きわみ堂〉
10月10日(金) 21:00~21:30
翌金曜 13:10~13:40(再)
能楽囃子のたのしみ~能の囃子トリビア!~(予定)
700年近い歴史を誇る「能」。室町時代、三代将軍足利義満の支援を受けた観阿弥・世阿弥親子により今に至る「能」の形式が形作られ、晩年に“はまった”とされる豊臣秀吉をはじめ、多くの貴族や大名が魅せられてきた芸能だ。江戸時代になると能役者は幕府や各地の武家に召し抱えられるようになる。
この能と切り離せないのが能楽の囃子。能そのものの音楽演奏の他に、半ば即興的な囃子方と謡による演奏から始まったともされる、一調(いっちょう)や独鼓(どっこ)、独調と呼ばれる特殊な、或いは略式の演奏がある。
なかでも一調と呼ばれる演奏では、通常と違う凝った手(いわゆるリズムパターン)がついており、演者の力量が大きく問われ一調を依頼されることは名誉なこととされる。そんな能の囃子の世界を、トリビアとともに紹介する。
■四拍子とは?
能の囃子は、小鼓・大鼓・太鼓という3つの打楽器と、唯一のメロディ楽器である笛(能管)からなり、4つの楽器をあわせて「四拍子(しびょうし)」と呼ばれる。それぞれ笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方という専門家が演奏する。
<トリビア>雛人形の五人囃子は四拍子に謡をふくめた5人というのが現在の形。
■「独鼓」「独調」とは?
小鼓・大鼓・太鼓の3つの打楽器のうち、一曲の名場面を謡といづれかの楽器演奏での演奏形式を独鼓・独調という。それぞれの流儀ならではのものもあり、能の名場面だけに聴きごたえたっぷり。特に金春流太鼓では、「独鼓十五番」といい、通常の演奏とは異なる特別な手がある。
今回、謡・太鼓ともに人間国宝のお二方による、独鼓「熊坂」をNHKでは初めて収録予定。
謡:大槻文藏(シテ方観世流)
太鼓:三島元太郎(太鼓方金春流)
※2025/8/13大槻能楽堂で収録
【能の拍子】…大久保さん 謡の拍子を感じる?!ちょこっと体験
能の囃子と謡とのリズムが合う箇所では、基本は八拍子。その他に変拍子もあり、それらが複雑に絡み合って構成されている。詞章には、いわゆる「七五調(十二文字)」が多く、これを八拍子(など)に当てはめるため、音を伸ばすなどして対処する。この他に、現在日常的に用いられる“ノリが良い・悪い”などという言葉に繋がる「ノリ」という技法があり、何となくでも拍子の知識があると、能の演奏への興味倍増?
■特別な演奏「一調」
一調とは、楽器が通常の手組とは違う複雑な手付をおこなう演奏。時には普段他の楽器が演奏している部分も含めて演じたりもする。今回、小鼓の一調「八島」を。
謡:金剛永謹(シテ方金剛流・人間国宝)
小鼓:曽和鼓堂(小鼓方幸流)
※2025/7/10金剛能楽堂「古典芸能への招待」
■一管
打楽器以外に笛の独奏もある。一管と呼ばれ、独特の音色を堪能できるのが魅力。一管「平調音取」(ひょうじょうねとり)
笛:左鴻泰弘(笛方森田流)
※2025/8/13大槻能楽堂で収録
<司会>
高橋英樹(俳優)、大久保佳代子(お笑い芸人)、三平泰丈(NHKアナウンサー・コン平の声)
<ゲスト予定>
高橋葉子(京都市立芸大客員研究員)
(NHKリリースより)
◎NHK放送予定のホームページ
http://www.nhk.or.jp/koten/program/
*日時・内容が変更になることがございます。
問合せ先:NHK視聴者コールセンター 0570-066-066