世阿弥の『風姿花伝』、ユネスコ「世界の記憶」に推薦へ

観世宗家(26世観世清和宗家)および観世文庫が所蔵する世阿弥直筆を含む、観世宗家伝来 世阿弥能楽論『風姿花伝』が、国際機関「ユネスコ」の国際登録「世界の記憶」に推薦されることが政府より発表された(申請者:26世観世清和並びに一般財団法人観世文庫〔理事長:観世清和〕)。

2027年春のユネスコ執行委員会で登録の可否が決定する。

世阿弥直筆「花伝第六花修」冒頭部分(26世観世宗家 観世清和所蔵)
提供:26世観世宗家 観世清和

国際登録「世界の記憶(Memory of the World)」は、世界的に重要な記録物の認識を高め、保存やアクセスを促進することを目的として始まった事業で、これまでに日本関連として、藤原道長の日記『御堂関白記』など10件が登録されている。

観世清和宗家は、「流祖より伝来しております能楽の神髄が『世界の記憶』に登録され、世界文化の発展に寄与させて戴く事を期しております」とコメントされている。

参考:文部科学省「世界の記憶」HP