【書籍紹介】『金春の能〈中〉近世を潤す』 金春安明師・著

シテ方金春流前宗家 80世金春安明師が、金春流の魅力と各曲目の特徴をわかりやすく解説。春日若宮おん祭や薪御能への思い入れを中心に、翁と中世の金春流に触れた上巻から、中巻は時代を近世にうつし以下の章立てで構成されている。

第一章〔江戸時代の金春流〕「豊太閤のゆかり」としてカラー口絵8ページで太閤御朱印状や拝領の陣羽織の布などを紹介。
第二章〔現行曲の解題〕(曲名五十音のサ〜トまで) 上巻に同じく、小書の説明のほか、五流の謡本に詳しい師ならではの五流謡本との校異にも触れられている。
第三章〔気韻生動〕 能楽論や金春流の音韻、節付けなどを中心にした短文が集められている。

著者プロフィール
1952年、79世宗家金春信高の長男として生まれる。2006年、金春流80世宗家を継承。2017年、81世宗家を長男の憲和師へ継承し、師自身は引き続き、舞台活動、後進の養成、能楽史研究に専念。
学習院大学国文学科卒。幼少期より中国語に興味をもち、習熟。隋唐宋時代の音韻に明るく、それをも参考に、日本語の中世の音韻や仮名遣いを研究。

著/金春安明
価格/4,950円(税込)
発行/(公社)金春円満井会
発売/株式会社クレオ
判型/A5判上製本
ページ数/320ページ(うち口絵カラー8ページ)
発行日/2025年11月25日
ISBN/978-4-87736-153-2 C0074

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