文化庁長官表彰にシテ方観世流の観世恭秀師

令和6年度の文化庁長官表彰に、シテ方観世流の観世恭秀師、江口裕之氏(柏屋江口代表)が選ばれた。

師の功績は、「年にわたり、能シテ方として活躍するとともに、後進の育成にも努め、重要無形文化財「能楽」の保存・伝承に寄与し、我が国の文化財保護に多大な貢献をしている」と発表された。

師は、1942年観世友資の次男として生まれる。25世観世左近に師事。1967年「安宅」の同山で芸術祭奨励賞を受賞。観世会顧問。日本能楽会会員。

また、能装束の組紐や房物を製作している江口裕之氏も、長官表彰を受賞した。氏の功績は、「永年にわたり、歌舞伎や能楽、日本舞踊に用いられる衣裳や小道具に必要な組紐と房物の製作に携わり、重要無形文化財「歌舞伎」「能楽」及び「日本舞踊」の継承に多大な貢献をしている」と発表されている。

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