英語能の連続公演 新作『オッペンハイマー』の初演と、『青い月のメンフィス』の再演

早稲田大学とアメリカカリフォルニア大学ロサンゼルス校との共同連携事業である柳井イニシアティブが、昨年好評だった英語能の再演『青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)』と、新作英語能『オッペンハイマー(Oppenheimer)』を、8月6日(水)から9日(土)にかけ喜多能楽堂で上演する。

英語能ポスターより

『青い月のメンフィス』はアメリカの劇作家 Deborah Brevoort が日本の能に着想を得て、エルヴィス・プレスリーを題材に1993年に執筆した。命日にエルヴィスの墓を訪ねた熱心なファンのジュディが、エルヴィスの亡霊に出会うという夢幻能。謡にエルヴィスのヒットナンバーを織り込み、デニム素材の衣装やエルヴィスをモデルにした能面を使用するなどし、英語能というジャンルの可能性を高く感じさせた。

『オッペンハイマー』は、シドニー大学の Allan Marett が2015年に書き下ろした、原子爆弾開発を主導したロバート・オッペンハイマーを描く作品。自らの行為が悲惨な結果を生んだという苦悩に苛まれるオッペンハイマーの亡霊が現れ、因果の法則から逃れられないことを悟る。戦後80年という節目を迎えた今年、広島と長崎に原爆が投下された8月6日と8月9日に上演する。

両演目とも、リチャード・エマート氏が能の形式に基づいて作曲し、同氏の所属する演劇集団、シアター能楽のメンバーが出演する。

公演詳細は下記参照。

なお、一般向けチケットは6月2日(月)13時より喜多能楽堂のチケット購入サイト(https://kita-noh.com/ticket/ 要事前登録・無料)で発売開始。

その他詳細は柳井イニシアティブHPへhttps://www.waseda.jp/culture/news/2025/05/27/30002/