三井記念美術館(東京都中央区)の「三井家のおひなさま」展は、三井家の夫人や娘たちが大切にしてきたひな人形やひな道具を一堂に展示する、毎年恒例の催しだが、コロナ禍で3年振りの公開となった。
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展示は全7室で、1・2・4室「三井家のおひなさま」、3室「茶道具取り合わせ」、5室「三井家の御所人形」、6・7室は特集展示「近年の寄贈品」。
様々な展示の中でも、北三井家十代・高棟夫人、三井苞子(もとこ)旧蔵の「立雛」は目を引くものの一つ。立雛は最も古い形式のひな人形とされ、衣装に描かれる松は男性、松に巻きつくように咲く藤は女性、その下の撫子は子どもを表すという。
幅3メートルにおよぶ浅野久子氏(北三井家十一代・高公長女)寄贈の段飾りでは、ひな人形以外の人形もにぎやかに飾られ、草紙洗小町の「能人形」もある。御所人形の展示には、翁面を手にした人形が貼り付けてある手箱など、珍しい品も。
特集展示では、京都観世会館の鏡板の松を手がけたことでも知られる堂本印象の「鶴図」、能画・狂言画を多数残している河鍋暁斎の「花見の図」も見られる。
※読者プレゼント
同展の招待券を、5組10名様にプレゼントします。
ご希望の方は、本サイトの「お問い合わせ」フォームより、題名に「読者プレゼント希望(三井記念美術館)」と書いてご連絡ください。
締切は2月24日まで。