国立能楽堂開場40周年記念 企画展「楽器名品展」

会期:開催中〜令和5年11 月 17日(金)まで

休室日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日閉室)

開室時間:11:00~17:00

会場:国立能楽堂資料展示室(入場無料)

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国立能楽堂の開場40周年を記念した本展は、能楽囃子方の各流、各家、美術館や博物館などが所蔵する楽器(笛・小鼓・大鼓・太鼓)の名品を、一堂に展示している。前期(〜10/9)、後期(10/11〜11/17)合わせて117点もの楽器のうち、7割ほどは現在でも舞台上で使用されているという。

一般には目にできない、笛の頭金(かしらがね)に施された金工や、鼓胴の外側の加飾、内側のカンナ跡などを詳細に見ることができる大変貴重な機会である。

展示担当者からのコメント

鼓胴の美しい蒔絵は江戸時代に施されたものがほとんどですが、胴自体は室町時代のものも多く、秘蔵の品をお借りして展示しています。どれが一番のおすすめか、という質問を受けることもありますが、それにお答えできないほど名品、逸品ぞろいなうえ、本展で半数近くが初公開になります。

蒔絵の意匠は実に様々で、瓜や茄子が描かれるのは、よく「実が生る」と「音が鳴る」が掛けられていて、蒲公英(タンポポ)は、「タ」や「ポ」が小鼓の音に通じるから、などの由来を知るのも楽しいのではないでしょうか。是非ご来場の上、一つ一つをじっくりご覧ください。

なお、本展の図録(A4版120ページ)には、展示品すべてのカラー写真と詳細な解説があり、こちらも貴重な資料である。

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