東京都港区の根津美術館では、企画展「綾錦(あやにしき)」を2月1日まで開催している。『綾錦』とは、大正4年(1915)から約10年にわたり開催された染織品の名品の展覧会から、特に優れた作品の意匠を、版画とコロタイプで記録した染織図案集で、京都の美術書肆・芸艸堂から刊行された全11冊である。

本展では、大正期に染織品のコレクターとして知られていた、初代根津嘉一郎(1860~1940)の所蔵品のうち、『綾錦』に掲載された20点を展観する。
能装束は『綾錦』第6巻~第8巻に掲載されており、本展では、「紅浅葱段枝垂桜尾長鳥模様(べにあさぎじだんしだれざくらおながどりもよう」「白地青海波に扇面散模様(しろじせいがいはにせんめんちらしもよう」などの縫箔、唐織や厚板16点が展示されている。


【会期】開催中~2026年2月1日(日)
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日、ただし1/12開館(翌火曜休館)、年末年始12/27~1/5休館
【入館料】オンライン日時指定予約 一般1300円 学生1000円
また、企画展担当学芸員による解説「スライドレクチャー」が、1月9日(金)、23日(金)、各日とも午前11時30分~午後12時15分に行われる。会場は同館講堂、定員各回100名、事前申し込みが必要。
詳細は同館ホームページへ