曲の解釈と謡い方【一、脇能】(10)

竜神その他〔舞働〕の類(3) ―嵐山― 前後を通じて桜花爛漫(らんまん)の春を配景としたところに柔らか味があるが、やはり〔真ノ次第〕、〔真ノ一声〕と正式に構えた本脇能であるから、晴やかに美しい春らしい趣を表現するとともに… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(10)

国立能楽堂が取り組む、能装束の復元 〜佐々木能衣装による「厚板」制作の記録【前編】

東京・千駄ヶ谷に約8000平方メートルの敷地を有する国立能楽堂。正門から玄関までの広々とした前庭、木の柱を活かした大空間のロビー、野山のように草木が根を下ろす中庭など、能舞台までのアプローチも悠々として訪れる人を能楽の世… 続きを読む 国立能楽堂が取り組む、能装束の復元 〜佐々木能衣装による「厚板」制作の記録【前編】

野村万蔵師、第四回万蔵の会「釣狐」鳴き納め

狂言方和泉流の野村万蔵師が、12月22日(日)、主宰する「万蔵の会」で4度目の「釣狐」に挑む。自身としては最後の「釣狐」になることも発表した。 万蔵師はこれまで、25歳、35歳、45歳の節目の年に「釣狐」を上演してきた。… 続きを読む 野村万蔵師、第四回万蔵の会「釣狐」鳴き納め

国立能楽堂 特別展「宝生宗家展」

国立能楽堂では、11月・2月・3月の企画公演で、宝生流の復曲能「空蝉」「雷電」「武文」を上演する。また(公社)宝生会が所蔵する名作能面等を一挙公開する「宝生宗家展」を11月23日(土・祝)より開催する。 宝生流は南北朝時… 続きを読む 国立能楽堂 特別展「宝生宗家展」

曲の解釈と謡い方【一、脇能】(9)

竜神その他〔舞働〕の類(2) ―春日龍神― この曲は、春日明神が明恵上人(みょうえしょうにん)の入唐渡天(にっとうとてん)を押し止めるというだけのことで、前シテは明神の命によって時風秀行(ときふうひでゆき)が化身した宮守… 続きを読む 曲の解釈と謡い方【一、脇能】(9)

共立女子大学博物館 企画展「滑稽にして洒脱─狂言装束の魅力─」

千代田区の共立女子大学博物館では、11月30日(土)まで、企画展「滑稽にして洒脱─狂言装束の魅力─」を開催している。 狂言装束は、唐織や金襴などの紋織物で仕立てられることが多い能装束とは対照的に、麻や平絹といった生地に染… 続きを読む 共立女子大学博物館 企画展「滑稽にして洒脱─狂言装束の魅力─」

大倉集古館特別展「志村ふくみ100歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」

大倉集古館では、染織家・志村ふくみ(1924~)の 100 歳記念回顧展を開催する。人間国宝・志村ふくみは、紬織りを芸術性の高い作品として発展させた。紡いだ糸を染め、織るという、人と自然が共生する営みに一生を捧げる仕事を… 続きを読む 大倉集古館特別展「志村ふくみ100歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」

梅若桜雪師が旭日中綬章を受章/種田道一師が旭日双光章を受章

政府は11月3日付で令和6年秋の叙勲受章者を発表し、シテ方観世流の梅若桜雪ろうせつ師が旭日中綬章を受章された。また、シテ方金剛流の種田道一師が旭日双光章を受章された。 梅若桜雪師は1948年、55世梅若六郎の嫡男として生… 続きを読む 梅若桜雪師が旭日中綬章を受章/種田道一師が旭日双光章を受章

根津美術館 重要文化財指定記念特別展「百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉」開催中

東京港区の根津美術館では「百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉とうよう」展が開催されている。 同館所蔵、阿波徳島藩主・蜂須賀家伝来の「百草蒔絵薬箪笥」は、器表と内部の抽斗にも豪華な蒔絵があり、蓋裏には100種類の草や昆虫が精緻な研出… 続きを読む 根津美術館 重要文化財指定記念特別展「百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉」開催中