長山桂三師主催「序之舞三番能」第一回が12月16日に開催

シテ方観世流、銕仙会で活躍されている長山桂三師主催の桂諷會企画公演「序之舞三番能」第1回公演が、12月16日(土)13時半より銕仙会能楽研修所で開催される。

序之舞とは、能の中で舞われる舞の中でもっともテンポが遅く優美な舞で、主に三番目物(鬘物)と呼ばれる演目群で舞われる事が多い。今回の「野宮」「楊貴妃」「定家」もいずれも女性がシテの舞となる。

今回の企画は4年前に思い立ったものの、世の中はコロナ禍に…。今年47歳となる長山師が、自分の目標や向上心を持ち、気力体力がある今のうちに観世銕之丞師をはじめ先輩達から稽古を受けておきたいと、改めて企画されたそうだ。このように思いに至ったのは、銕仙会で活躍されていた浅見真州師、野村幻雪師重鎮のお二人が2021年に相次いで逝去されたことも背景にあるとのこと。今回の企画公演は三番とも、後見が観世銕之丞師、地頭が浅井文義師。

長山桂三師コメント

今、観世銕之丞先生から「野宮」の稽古を受けています。「野宮」は地謡としては何度も謡っていますが、実際にシテの稽古を受けてみると、地謡に座っているだけではわからないことがたくさんありました。最初は表面上のことしか出来ていませんでしたが、だんだん内面的なことがわかってきました。稽古を重ねている今、何かを掴みかけているという実感があります。「野宮」を舞うのは早いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分で体験することで何かを掴みたいと思っています。

鬘物は能楽師なら誰でも憧れますし、今回の演目はどれも能楽師が目指す演目です。「野宮」は六条御息所という孤高の女性が結界の中に引きこもってしまった孤独感を表現できれば、と思います。そもそも舞は抽象的な動きばかりです。男舞や神舞はどちらかというとテクニックが必要かもしれませんが、序之舞はそうではありません。ただ優雅に舞うというよりは「野宮」の核となるものをとらえて、むしろカッチリとした舞を舞いたいと思っています。そのうえでお客様に優雅さを感じていただければ…そんな舞を舞いたいと思っています。

長山桂三師

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今回の企画公演には、いずれもご子息 凜三さんの仕舞がある(今回は「笠之段」)。凜三さんは長らく子方として活躍していたが、来春大学への進学が決まり、将来も能楽師として歩んでいく覚悟を決めたそうだ。

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