【公演情報】新作能『媽祖』が劇場版として再演

2022年4月2日にクラウドファンディングで実現した新作能『媽祖』(企画・指揮および節付・補綴:片山九郎右衛門、原作・台本:玉岡かおる)が、2023年1月15日(日)14時より小田原三の丸ホールで「劇場版」として再演される。

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初演時、青い空と青い海を背景にした舞台に立つ片山九郎右衛門師の写真でも話題になったが、今回も同様のチラシで、この舞台は小田原文化財団の江之浦測候所にある、海にせり出した光学硝子舞台。新作能『媽祖』は江之浦の海に着想を得て作られたという。

今回は小田原三の丸ホールの開館1周年記念事業で小田原文化財団の設立者でもある現代美術作家の杉本博司氏が映像監修を手がける「劇場版」として上演される。

能舞台としての床板はなく、床面・壁面すべて「黒」尽くしの空間とし、奥の壁面には高さ2メートル×横幅8メートルのLEDパネルを配置。江之浦の映像がこれまでにない空間を作り出し、ひと味違った演出になりそうだ。舞台美術として杉本氏の作品も登場する予定。

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能舞台の枠組みを超えた表現は新作能だからこそ可能な部分もある。今回は役柄のキャラクター改変もあるとのこと。『シン・媽祖』がいったいどのような舞台になるのか期待が高まる。

小田原三の丸ホール公式HP(片山師と萬斎師のコメント映像も)はこちら

『媽祖』YouTube PV映像はこちら

WebマガジンNoh+の『媽祖』初演のレビューはこちら