味方玄師、芸術選奨文部科学大臣賞受賞

シテ方観世流の味方玄(みかた・しずか)師が、令和7年度(第76回)芸術選奨文部科学大臣賞を演劇部門で受賞した。

芸術選奨文部科学大臣賞、同新人賞は、文化庁が昭和25年から毎年度、芸術各分野において、国内若しくは国内外において優れた業績を挙げた方、又は新生面を開いた方に対して贈っている。

味方玄師は1966年、観世流シテ方・味方健の長男として京都に生まれる。父および故片山幽雪、十世片山九郎右衛門に師事。1996年より、自身の会「テアトル・ノウ」を立ち上げる。2011年重要無形文化財(総合)認定。2022年観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞。

受賞理由は以下のとおり。

平成8年に始めた自主公演「テアトル・ノウ」が記念の50回目を迎え、「三輪(みわ)」を、京都の片山家が創始した重い小書(こがき)「白式神神楽(はくしきかみかぐら)」で上演した。白一色をまとう三輪明神(みわみょうじん)の姿は、品格と清浄な気に満ちていた。初期の頃はホールや野外などで自由な演出に挑んだ自主公演であったが、近年は内面と自然な演技に重点を置く。他に「江口」など、本年の舞台はいずれも充実し、鍛えた技量と深い曲解釈とが高いレベルで交差した。
講座、執筆などを通して能の魅力を広く発信してきた功績も大きい。