【書籍紹介】ミネルヴァ日本評伝選 世阿弥 ─ 能の本を書く事、この道の命なり ─

著者/西野春雄
価格/¥3,500+税
発行/ミネルヴァ書房
判型/ 四六判 上製本
ページ数/354ページ
ISBN/978-4-623-09798-2 C0323

世阿弥の置かれた状況、歴史的背景を読み解きながら、その「芸跡(芸道遺産)」を中心に、劇的な生涯に迫った一冊。父観阿弥の頃から、世阿弥の活躍期、最晩年の佐渡配流までの時間の流れを丁寧に紐解いていくほか、世阿弥の残した能伝書からみる芸術論と、作品からみる作劇法などにも迫る。

著者は元法政大学能楽研究所所長の西野春雄氏で、研究書に位置づけられる内容を持ちながら、やわらかい文体で読みやすく、図や写真も多く掲載されている。

カバーには世阿弥の子・元雅が奉納した尉面が使われているが、著者は、この面に世阿弥晩年の面影を見る思いがすると言う。
巻末に世阿弥略年譜、索引(人名・事項・曲名)を付す。

主な目次は以下の通り。
序章 一座共感の中世芸能/第一章 父・観阿弥/第二章 出生と成長/第三章 好敵手たちとその影響/第四章 禅との出会いと芸風の深化/第五章 悲運の訪れ/第六章 佐渡配流/第七章 芸術論の展開/第八章 作劇術の建設/第九章 詩劇の達成/終章 明治日本の世阿弥発見

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